2011/12/07

ドラえもん最終回「さようならドラえもん」

いつもの通り、ジャイアンにいじめられて帰ってきたのび太。ケンカに勝てる道具を貸して欲しいとドラえもんに甘えるが、ドラえもんはいつになく冷たい調子でつっぱねる。様子がおかしいと思ったのび太がドラえもんを問い詰めると、ドラえもんは未来の世界に帰らなければならなくなったと告白する(理由は不明)。のび太はドラえもんにすがりつき泣きわめいて引き止めるが、ママとパパに「ドラちゃんにも都合があるのよ。わがままいわないで」、「人に頼ってばかりいてはいつまでも一人前になれない」と説得され、結局ドラえもんとの別れを受け入れる。 最後の夜、眠ることのできない二人は一緒に夜の散歩に出かけることにする。涙を見せまいとしたドラえもんと途中で別れたのび太は、夜中に寝ぼけて徘徊するジャイアンに出会い喧嘩になる。何度も何度も殴り倒されるが、のび太は自分がしっかりしないとドラえもんが安心して未来へ帰ることができないと必死でつかみかかり、ボロボロになりながらもついに最後にはジャイアンに「おれの負けだ」と言わせる。駆けつけたドラえもんに抱き起こされたのび太は、自分一人の力でケンカに勝ったことを誇る。ドラえもんに担がれながら家に帰る道々、のび太はドラえもんに安心して未来へ帰って欲しいとうわごとのように繰り返す。肩を借すドラえもんは、大泣きしながらのび太のその言葉を聞いた。 勉強部屋へ帰ったのび太は、寝床につき、静かに眠り始める。寝床の横に座り、ドラえもんはのび太の寝顔を涙を流して見守っていてくれたが、部屋に朝の陽光が差した時、彼の姿はもうそこにはなかった……。

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